サムライの子・・・・

2007.04.05 Thu

『 内村鑑三 』 が日本の文化・思想を西欧社会に紹介した代表的著作
日清戦争の頃書かれた 『日本及び日本人』の再版 『 代表的日本人 』 より
内村鑑三の慧眼が窺い知れる言葉を紹介したい

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・前略・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
封建制にも欠陥はありました。 その欠陥のために立憲制に代わりました。 しかし鼠を追い出そうとして、火が納屋をも焼き払ったのではないかと心配しています。 封建制とともに、それと結び付いていた忠義や武士道、また勇気とか人情というものも沢山、私どものもとからなくなりました。 ほんとうの忠義というものは、君主と家臣とが、たがいに直接顔を合わせているところに、はじめて成り立つものです。 その間に 「 制度 」 を入れたとしましょう。 君主はただの治者にすぎず、家臣はただの人民であるにすぎません。 もはや忠義はありません。 憲法に定める権利を求める争いが生じ、争いを解決するために文書に頼ろうとします。 昔のように心に頼ろうとはしません。 献身とそれのもつ長所は、仕えるべき “ わが君主 ” がいて、慈しむべき “ わが家臣 ” があるところに生じるのです。 封建制の長所は、この治める者と納められる者との関係が、人格的な性格をおびている点にあります。 その本質は、家族制度の国家への適用であります。 したがって、いかなる法律や制度も 「 愛の法律 」 にはおよばないように、もし封建制が完璧な形で現れるなら、理想的な政治形態といえます。 ・・・・・・中略・・・・・・・・ それゆえ私どもは、封建制が永久に消え去る事は望みません。 あと数百年、数千年におよぶ、憲法をめぐる争論がつづいたのち、人々は皆、同じ父の子であり、したがって共に兄弟であることを知る日が訪れるのであり、その時封建制が、今度は完璧な、栄光に充ちたかたちで戻り、真のサムライが、 「 敗者をいたわり、おごるものを砕き 」 、 「 平和の律法を築く 」 ために、復権する日を心から望むものであります。
ところで、そのような王国を待つ間は、それとよく似た王国が、この水陸からなる地球上の、しかも異教国の日本に、かつて実現した話をして、気持ちを明るくもとうではありませんか。 「 学問 」 のいまだ西洋から伝わる前、すでにこの国には、平和の道を知り、独自の 「 人の道 」 が実践され、そのために 「 死を覚悟した勇士 」 がいたのであります。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・後略・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


どー思われます?

内村鑑三はキリスト教信者であるが 一人の サムライの子 でもある。
彼は自分の内にある “ サムライの子 ” としての自尊・独立の精神の為には あえてキリスト教の教えに対しても毅然と異議を唱える と断言している。



  
  1. 2007/04/05(木) 00:38:10|
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