1等空佐
2007.02.21 Wed
自衛官の “ 1等空佐 ” ってのは航空自衛官の幹部で 《統合幕僚長たる空将》 《航空幕僚長たる空将》 《空将》 《空将補》
に次ぐ 5番目の身分。
『 防衛省情報本部 』 に於いては 本部長・副本部長の下 《総務》《計画》《分析》《統合情報》《画像・地理》《電波》の 6部 が組織されており “1等空佐” は その部の長を務める身分で 実務現場の責任者の立場なのである。
その “1等空佐” が 読売新聞東京本社政治部記者に 機密情報を漏洩したといわれているニュースにチョイト引っかかった。
『中国の潜水艦が南シナ海で航行不能になっている 火災か?』 と報じたことに関してである。
ちなみに 『 防衛省情報本部 』 というのは
防衛大臣直轄の特別な機関で 偵察衛星による画像や24時間傍受している北朝鮮 中国 ロシアの通信など 広範からの各種の情報を 総合的に収集し高度に分析処理をを行ない 予測不能な複雑多様な安全保障環境・国際軍事情勢の下で 防衛省・自衛隊全般を通じて必要となる戦略的な情報を作成するのを基本業務とする機関であるという。
日米間の ミサイル防衛システム導入となれば 高度な軍事情報を共有する事になるのもこの機関であるという。
とするならば この機密情報漏洩は 日本の安全を根底から脅かすものと言っても言い過ぎではなかろう。
中国の潜水艦云々の内容の問題ではない
これが機密に当たるか当たらないかの問題でもない
報道の自由がどうのこうのでもない
この 日本の防衛システムでは頭脳ともいえる機関において 各部署の 責任者 たる立場の人間が 知り得た情報を 内容がどうであろうと 相手がだれであろうと 喋ってしまうという 自覚の無さ 軽率さが恐ろしいのだ。
この 一見些細な認識不足が 致命的に恐ろしいと思はないか。
武器に頼らない防衛を考える時 情報の収集・分析・処理能力の充実は日本の生命線といえるだろう。いや 生き残る為のすべてといってもいい と思うのは 大げさだろうか。
米FBI職員 ロバート・ハンセン 事件
1985年〜2001年の16年間に 6000ページあまりの機密文書を旧ソ連KGB などに売り渡し
現金 計1億7000万円 と ダイヤなどの報酬を得ていたというもの。
あのアメリカの あのFBIという機関の中でさえ 巧みな陰謀術数に屈して機密の漏洩が起こるのである。
日本の 危機管理意識の薄い諜報機関でのそれは いともたやすい事だろう。
したたかな隣国を相手に どう渡り合って行くのか。
単なる公務員の守秘義務違反 では済まされまい。
どー思う?

