メソミル
2007.02.14 Wed
大阪 摂津市の公園周辺で見つかった 鳥・犬・猫の死骸のニュース劇物の メソミル が検出されたという。
商売柄この 農薬についてチョイト。
カーバメイト系殺虫剤で このカーバメイト系とは ごくごく簡単に言うと 中枢神経に作用するタイプで 最悪 呼吸中枢に作用し呼吸できなくなったり 心筋障害による心停止にいたる毒性である。
劇物であるから
マウスなどの半数が死に至るとする致死量(LD50)が 30mg/kg〜300mg/kg と定義されている。
人が毎日 一生涯摂取し続けても なんら影響がないとされる 『 1日摂取許容量(ADI) 』 は 0,01mg/kg/日(オーストラリア 2006年 ADIリスト より)という。
ニュースで「緑の粉」というから 一般的な ランネート45水和剤 あたりではないかと思う。
この殺虫剤は メソミルが45%含まれている。
この薬剤は 1000倍〜2000倍に希釈して 害虫に噴霧するのが通常の使用法である。
この殺虫剤 自殺などに使われる事が多いらしい 中毒死者数が年間70人とか80人と言われるというから驚く。
もっと一般的な 有機リン系の殺虫剤も 自他殺に使われる事が多く 厚労省によると 農薬による中毒死が年間1000人程度いて その3分の1が このカーバメイト系 有機リン系の殺虫剤によるものという。
メソミル の半数致死量は 犬の場合は 経口20mg/Kg 鳩は 経口10mg/Kg というから
ランネート45なら 体重30kgの犬で1,4g 体重300gの鳩なら6,7mg が口から体内に入ると半数が死にいたる という薬剤である。
(ちなみに 先の劇物の定義で マウスのLD50が30mg/kg〜300mg/kgであるのに 犬のそれが20mg/kg については 犬のほうが毒に弱いとされているかららしい 人はマウスの100倍弱いとされている。ま 安全のためかもしれないが)
劇物・毒物のあつかいは『毒劇法』で規制されており 販売者は都道府県に登録が必要である。
販売する時は 薬剤の商品名・数量・日付・売り渡す人の名前・住所・職業を記入し 捺印した書類を 5年間保存しなければならない。
違反すると 農薬取締法による罰則があるのだが 現実問題として年中立ち入り検査という訳にもいかないという事で 厳密に守られてはいないようだ。今どきのネットに出回ったりもするらしいし。
とすれば 摂津市の犯人の特定も難しいのかもしれない。
しかし 動物の虐待がおおむねエスカレートする事を鑑みると
薬物による虐待など許してはおけない 危険な事だ。
文字通り 風上にも置けない野郎なのだ。
どー思う?

