被害妄想を煽るのは
2007.02.08 Thu
SANKEI EXPRESS 2/7 の 23面「古い牛乳から買おう」は賢いか
評論家 呉智英(くれともふさ)氏のコラムを読んで チョット。
まがりなりにも 新聞紙上の一画に 記名で掲載しているコラムである以上 それが多少ピントはずれな批判であったとしても 甘んじて受けねばなるまい。
全文とはいかないが抜粋する
昨年、新聞各紙に奇妙な広告が繰り返し出た。「 賢い主婦はスーパーで手前に並んでいる古い牛乳を買う 」という毎回1ページの大広告だ。
・・・・・・・中略・・・・・・・・・・・・・
消費者よ、自宅の冷蔵庫に古い牛乳と新しい牛乳があれば、古い牛乳から飲むだろう。古い牛乳を無駄にしたくないからだ。それと同じで、スーパーでも古い牛乳から買うべきだ。期限切れの古い牛乳は捨てられ無駄になるのだぞ。という恐るべき恫喝広告なのである。古い牛乳を選ぶ主婦は賢いということは、新しい牛乳を選ぶ主婦はバカだと言っているのと同じだ。
主婦がスーパーで新しい牛乳を選ぶのは、恫喝広告が言うのとは逆に、牛乳を無駄にしたくないからである。スーパーの牛乳を無駄にしたくないのなら、生産者や流通・小売業者が工夫するべきだろう。それを無視した揚げ句、家計上手の主婦をバカ扱いである。
この広告主は社団法人日本新聞協会で、2006年度新聞広告クリエーティブコンテスト最優秀賞を受賞している。あきれてものも言えぬ。
・・・・・・・後略・・・・・・・・・・・・・・
どーだろう
呉氏はこの広告を “ 恫喝広告 ” と言い切っている。
同時に “ この広告は 新しい牛乳を選ぶ主婦をバカ扱いしている ” と言い切っているのである。
そして呉氏は 不二家の 期限切れ牛乳を捨てるのは勿体ないから使ったと語った事に触れ “ 今まで病人が出ていないのは 現行の消費期限が不必要に短すぎるからだと 「賢い主婦」 なら思うところだぞ ” と 締めくくっている。
ふ〜ん・・・
はたしてそーだろうか。
スーパーででも家庭の冷蔵庫の時のように 勿体ないから古い牛乳から買おうとする主婦は 当然家庭における牛乳の消費事情をわかっており 消費期限内に必ず消費できると確信する消費期限の牛乳を選んで買っていくのは当ったり前の事である。
それでも スーパーに並ぶ牛乳がなるべく無駄にならないようにと 許す限り古い牛乳から選んで買おうとするなら その主婦は賢いどころではない 素晴らしい地球規模の豊かな心の持ち主であり 絶賛されるべきだろう。
では 呉氏言うところの 牛乳を無駄にしたくないから新しい牛乳を選ぶ家計上手の主婦は というと 『 当たり前のことをしている当たり前の主婦 』 であろう。 断じてバカではないし 広告も決してバカとは言っていまい。
消費期限に関しても 安全の上にも安全を その上に安全係数を掛けてと かなりの余裕を持たせて間違っても食中毒など起こす事がないように 安全最重視の消費期限であり 「賢い主婦」が この期限を 不必要に短かすぎる期限 などと思うはずがなかろう。 “ 安全重視 ”と“ 勿体ない ” の精神は 本来同じ心の内から生まれているものではなかろうか。
呉氏のこのコラムは 被害妄想を煽っている ばかりでなく
結局のところ 世の主婦たちを見下した視線を感じざるを得ないのである。
またまた おなじみの柳沢厚相が 「子ども2人が健全な姿」と言ったとか 言わないとか にしても。
少々過剰反応・被害妄想の煽りすぎではないか。
公の場で 『△△さん はとっても信頼の置ける素晴らしい人です。』 と誉めたとき 第三者が
『じゃー △△さん以外は信頼できない ロクでもない人ばかりだというのか』 と怒るよーなもんだ。
どー考えても被害妄想を煽っているとしか言いようがないだろう。
いー加減にしねーと
健全な事 を 健全 と
賢い人 を 賢い と
おちおち 誉める事もできなくなっちまうってもんだ。
どー思う?

